Et cetera
エトセトラ (Et Cetera):別れへの葛藤と未練の連鎖
楽曲情報
- 曲名:エトセトラ (Et Cetera)
- アーティスト名:ONE OK ROCK
- アルバム名:ゼイタクビョウ
- リリース日:2007年10月24日
楽曲解説
「エトセトラ (Et Cetera)」は、ONE OK ROCKのインディーズ時代のミニアルバム『Keep it real』にも収録され、後に1stアルバム『ゼイタクビョウ』に再録された、ファンには馴染み深い楽曲です。テーマは、突然の別れに対する若者の激しい動揺、未練、そして自己矛盾です。
「全てが終わるような恐怖」という冒頭の表現が示す通り、この曲は失恋によって心が引き裂かれる状況をリアリスティックに描いています。「嫌嫌嫌」というストレートな拒絶の感情と、「別れよう」という言葉にロックをかける(拒否する)という行動の描写が、別れを受け入れられない切実さを際立たせています。特に、強気な言葉を口にしながらも、心では真逆のことを思ってしまうという自己矛盾(アンタなんか見たくない…って言えたけど思ってない)が、タイトルの「エトセトラ」(その他、〜など)が示す通り、別れに伴う複雑で様々な感情の連鎖を表しています。
サウンド面では、初期の彼ららしいエモーショナルなロックでありながら、メロディックなサビと、畳み掛けるようなボーカルの激情が融合し、リスナーの感情を揺さぶります。
歌詞と和訳
エトセトラ (Et Cetera)
[Verse 1]
全てが終わるような恐怖に背中を押され
涙腺が嫌う「別れよう」の5文字にロックをかける
(和訳)
全てが終わるような恐怖に背中を押され
涙腺が嫌う「別れよう」の5文字にロックをかける
[Chorus]
なんでなの? なんでなの? 嫌嫌嫌
チョット前の温もりをもっともっと
I can't believe it, I can't understand, yeah-yeah-yeah
I don't know what to do, I don't know, woah-oh
(和訳)
なんでなの? なんでなの? 嫌嫌嫌
チョット前の温もりをもっともっと
信じられない、理解できない、そうだ、そうだ、そうだ
何をすべきか分からない、分からない、うぉーおお
[Verse 2]
Dindon, dindon, dindon
頭巡る刹那と怒り
I know, 全部分かって 全て分かってたつもり
ねぇ でも答えじゃなくて 理由が欲しいんだ
(和訳)
ディンドン、ディンドン、ディンドン
頭巡る刹那と怒り
知ってるよ、全部分かって 全て分かってたつもり
ねぇ でも答えじゃなくて 理由が欲しいんだ
[Chorus]
去っていったアンタなんかは バイバイバイ
って言いたいけど言えないのは なんで? なんで?
アンタなんか見たくないのさ永遠に
って言えたけど思ってないのは なんで? なんで?
(和訳)
去っていったアンタなんかは バイバイバイ
って言いたいけど言えないのは なんで? なんで?
アンタなんか見たくないのさ永遠に
って言えたけど思ってないのは なんで? なんで?
[Musical Interlude]
[Bridge]
ツライ ツライ くらい くらい
ツライ ツライ くらい くらい
(和訳)
ツライ ツライ くらい くらい
ツライ ツライ くらい くらい
[Chorus]
去っていったアンタなんかは バイバイバイ
って言いたいけど言えないのは なんで? なんで?
アンタなんか見たくないのさ永遠に
って言えたけど思ってないのは なんで? Oh, なんで?
(和訳)
去っていったアンタなんかは バイバイバイ
って言いたいけど言えないのは なんで? なんで?
アンタなんか見たくないのさ永遠に
って言えたけど思ってないのは なんで? Oh, なんで?
[Post-Chorus]
求めてんだ 欲しいんだ エトセトラ
分かってるんだ 戻んないのは でもでも
思う分は自由だろ? なぁエトセトラ
頼む誰か 誰か 答えてくれ
(和訳)
求めてんだ 欲しいんだ エトセトラ
分かってるんだ 戻んないのは でもでも
思う分は自由だろ? なぁエトセトラ
頼む誰か 誰か 答えてくれ
[Outro]
I know what I want
I know what I want
(和訳)
僕は自分が何を求めているか知っている
僕は自分が何を求めているか知っている
英単語の解説
- believe:信じる。ここでは「I can't believe it」として、信じがたい出来事(別れ)に対する強い拒絶と驚きを表しています。
- understand:理解する。同様に「I can't understand」として、事態や相手の行動を論理的に受け入れられないという戸惑いを表します。
- what to do:何をすべきか。迷いや当惑を表す不定詞の慣用表現「疑問詞 + to不定詞」の一部です。
- know:知っている。「I know what I want」として、最終的な自己の要求や目標をはっきりと認識している状態を示します。
- what I want:私が欲しいもの。関係代名詞 what を含む名詞節で、ここでは復縁や相手の愛といった具体的な欲求を指しています。
- etcetera (エトセトラ):その他、〜など。ラテン語由来の表現。楽曲では、別れに伴う複雑で様々な感情や未練の連鎖を包括的に指し示しています。
- dindon:擬音語。別れを告げられた瞬間の衝撃や、頭の中で警鐘が鳴り響くような動揺を表現していると考えられます。
- 理由(reason):日本語で登場しますが、英語の「reason」と対比して使われています。別れの「答え(answer)」ではなく、納得できる根本的な「理由」を求めているというニュアンスです。
英文法の解説
- I can't believe it / I can't understand:助動詞 can't の用法。ここでは、単純な不可能ではなく、感情的な拒絶や強い衝撃により「どうしても〜できない」という不可能な状況を表しています。
- I don't know what to do:間接疑問文と不定詞の複合。「what to do」(何をすべきか)というフレーズを否定形「I don't know」に組み込むことで、深い混乱状態を表現しています。
- I know what I want:関係代名詞 what の用法。この節全体が動詞 know の目的語(名詞節)となり、「私が何を求めているかということを知っている」という意味を作っています。
- I know, 全部分かって:英語の「I know」と日本語が組み合わされていますが、これは分かっているフリ、または表面的な理解を装っている状態を強調しています。
- 全て分かってたつもり:日本語の表現ですが、「つもり」は「〜だと考えていた/思い込んでいた」という、実際の状況とのズレや勘違いがあったことを示唆しています。
- 求める/欲しいんだ エトセトラ:日本語動詞の進行形・願望形(〜ている/〜たい)と英語(エトセトラ)の羅列。複雑な感情が溢れ出し、言葉の整理がついていない切迫感を表現しています。
- 思う分は自由だろ?:日本語の「〜分は」という範囲を限定する表現と、「だろ?」という同意を求める問いかけで、感情の自由を主張しています。
- 答えてくれ:動詞の連用形 + 「てくれ」という、口語的で強い依頼の表現。誰かに助けや納得できる答えを強く求めている様子が伝わります。
アルバム「ゼイタクビョウ」収録曲:(各曲の和訳記事へは以下のリンクから飛べます)
- 内秘心書 (Naihishinsho)
- Borderline
- (you can do) everything
- 夜にしか咲かない満月 (Yoru ni Shika Sakanai Mangetsu)
- 努努-ゆめゆめ- (Yume Yume)
- カゲロウ (Kagerou)
- Lujo
- ケムリ (Kemuri)
- 欲望に満ちた青年団 (Yokubou ni Michita Seinendan)
- エトセトラ (Et Cetera)
- A New One for All, All for the New One
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