2010年にリリースされた4thアルバム『Nicheシンドローム』に収録されている「Yes I am」。
TakaとToruの共作によるこの楽曲は、疾走感あふれるロックサウンドに乗せて、自分を信じることの大切さと、その先に広がる「世界への貢献」を真っ直ぐに歌い上げたライブの定番曲です。
更新日:2026年1月31日
この記事を読めばわかること
- 「自分は輝ける」という確信から、他者の幸せを願う心への精神的成長
- 人間が持つエゴイズムを認めつつも、それを越えようとする強い意志
- 産声というキーワードに込められた、生を受けた意味への深い問いかけ
- 「Yes I am」という言葉が持つ、揺るぎない自己肯定と宣言の力
結論:この曲は、自分の存在を力強く肯定し、その手で世界に「救い」をもたらそうとする決意の賛歌である
歌詞の冒頭では、「自分が一番輝ける」という若々しい自信が描かれます。
しかし、物語はそこで終わらず、誰もが同じように輝ける世界を信じることの素晴らしさへと視点が広がっていきます。
なぜ人は自分が一番可愛いのか?という人間の本質的なエゴに向き合いながらも、この両手を「救いの手」に変えていきたいと願う姿は、ONE OK ROCKが持つ利他的な精神性の原点とも言えます。
「Yes I am(私は私だ)」という力強い肯定を胸に、過去を振り向かず、扉を開けて新しい景色へと突き進むエネルギーに満ちた一曲です。
ONE OK ROCK - Yes I am
知っておきたい楽曲プロフィール
アルバム『Nicheシンドローム』の中でも、ファンの心を鼓舞するポジティブなエネルギーが際立つ楽曲です。
シンプルで力強いサビのフレーズは、ライブ会場でオーディエンスが一体となってシンガロングする、最高の瞬間を作り出します。
- 曲名:Yes I am(イエス・アイ・アム)
- アーティスト:ONE OK ROCK / ワンオクロック
- 作詞・作曲:Toru, Taka
- リリース日:2010年6月9日
- 収録アルバム:Nicheシンドローム
- 音楽ジャンル:J-ROCK、エモーショナル・ロック
自分を信じて進め:Yes I am 歌詞和訳
この和訳では、日本語歌詞が持つ「他者への優しさと自己への厳しさ」というニュアンスを壊さないよう、英語詞部分を「強い意志を持った未来への宣言」として言葉を選びました。
[Verse 1]
世界の誰よりも輝ける
そう信じて生きてきたのは確かなんだ
でも世界の誰もがそう輝ける
そう信じてこれから生きていけたらどれだけ素敵なんだろう?
僕らの住む世界はきっともっと素敵なハズ!!
でもなんで今日も僕らはみな自分が一番可愛いんだろ?
[Chorus]
Say my name
僕の名前を呼んでくれ
I’ve got to take my chance to change your heart
君の心を変えるチャンスを、僕は掴み取らなきゃいけないんだ
Everything will be alright tonight
今夜、すべては上手くいくから
Yes I am
そう、僕は僕だ
So keep on walking, go out through the door
だから歩き続けよう、扉を抜けて外の世界へ
後ろ振り向かずに行こう
[Verse 2]
何のために産声をあげる? この世界にきっと何かを訴えるためで
僕らのこの両手がもっともっと救いの手に
変わっていって願ってみて 明日の景色が動いていく
[Chorus]
Say my name
僕の名前を呼んで
I’ve got to take my chance to change your heart
君の心を変えるきっかけを、僕は逃しはしない
Everything will be alright tonight
今夜、すべては大丈夫になる
Yes I am
これが僕なんだ
So keep on walking, go out through the door
だから歩き続けろ、その扉の先へ
後ろ振り向かずに行こう
[Bridge]
You say my name
君が僕の名を呼ぶ
You take my hand
君が僕の手を取る
Let’s start it now
今すぐ始めよう
It’s not too late
遅すぎることなんてないんだから
[Chorus]
Say my name
僕の名前を呼んでくれ
I’ve got to take my chance to change your heart
君の心を変えるために、僕は僕のチャンスを掴むんだ
Everything will be alright tonight
すべては上手くいく、最高の夜になる
Yes I am
そう、これが僕の生きる道だ
So keep on walking, go out through the door
だから立ち止まらず、扉の向こう側へ行こう
前だけを見続けよう
「エゴ」を認め、その先へ行く勇気
この曲がただのポジティブソングで終わらない理由は、人間の「エゴイズム」を直視している点にあります。
「自分が一番可愛い」という本能を否定するのではなく、それを自覚した上で、「誰もが輝ける世界」を願う。その葛藤こそが、歌詞に深い説得力を与えています。
自分の幸せだけでなく、他者の心を変え(change your heart)、誰かの救いになりたいと願うこと。それが本当の意味での「輝き」なのだと教えてくれます。
「It's not too late」今から始まる物語
ブリッジ部分で繰り返される「It’s not too late(遅すぎることはない)」という言葉は、後悔や過去の失敗に縛られている人への強いエールです。
何のために生まれたのか、自分に何ができるのか。その答えがすぐに見つからなくても、今この瞬間から「救いの手」になろうと願い始めることはできます。
後ろを振り返るのをやめ、前だけを見続ける(keep on walking)決意を固めたとき、明日の景色は確かに動き始めるのです。
「使命」の中の真実:キーワード解説
- Yes I am:私は私であるという強烈な存在証明。自分を信じ抜く覚悟。
- 輝ける:才能の発揮。最初は自己中心的だったものが、次第に利他的な光へと変化する。
- 自分が一番可愛い:人間の根源的なエゴイズム。理想と現実の狭間での葛藤。
- 産声:生命の誕生。この世に生まれてきた目的や、果たすべき使命の象徴。
- 救いの手:他者への貢献。自分という存在を、誰かのために使うという決意。
- Through the door:境界線の突破。停滞していた現状や、自分の内側に閉じこもる状態からの脱却。
- Change your heart:影響。自分の生き様を通して、他者の心に光を灯すこと。
- Alright:確信。根拠のある自信ではなく、突き進む過程で得られる「大丈夫」という直感。
歌詞を読み解くエッセンス:英単語解説
- Got to / Gotta:〜しなければならない。運命的な使命感や、強い必要性を表す。
- Take my chance:チャンスを掴む。巡ってきた好機を逃さず、自分のものにする。
- Alright:申し分ない、大丈夫。未来に対する揺るぎない肯定。
- Keep on:〜し続ける。困難があっても歩みを止めない持続的な意志。
- Through:〜を通り抜けて。障害を乗り越え、別の次元へ進むニュアンス。
- Late:遅い。時間的な遅れを否定することで、今この瞬間の価値を強調する。
- Name:名前。個人のアイデンティティであり、他者との繋がりの第一歩。
- Hand:手。物理的な接触だけでなく、助け合いや協力の象徴。
意志を研ぎ澄ます表現:英文法解説
- Everything will be alright:未来の確信。予言に近い、力強いポジティブな見通し。
- I’ve got to take:現在完了を用いた義務の表現。これまでも、これからもそうすべきだという強い意識。
- To change your heart:不定詞の副詞的用法。自分の行動には明確な目的(他者への影響)があることを示す。
- Keep on walking:動名詞を用いた継続。習慣や生き方としての「前進」を強調。
- Start it now:命令形による鼓舞。自分自身と聴き手に対する、即時の行動を促す叫び。
- It’s not too late:否定文による可能性の提示。限界を決めるのは自分自身であるという示唆。
- You say / You take:現在形の平叙文。君と僕の間に今、確かな繋がりが生まれているという実況。
- Yes I am:be動詞の強調。形容詞が省略されており、文脈によって「私は(輝ける存在)だ」「私は(進む者)だ」と補完される。
『Nicheシンドローム』という転換点における「Yes I am」
この楽曲が収録されたアルバムは、ONE OK ROCKが4人体制となり、現在の音楽的な基盤を固めた非常に重要な作品です。
「Yes I am」というシンプルかつ強力なメッセージは、迷いを断ち切り、自分たちの進むべき道を確信した当時の彼らの姿をそのまま映し出しています。
初期の衝動を持ちながらも、世界を見据えたスケールの大きなメッセージへと進化していく過程が感じられる、極めて重要なマイルストーン的な一曲です。
よくある質問:ONE OK ROCK『Yes I am』について
Q:タイトルの「Yes I am」の後に言葉を補うとしたら何ですか?
A:歌詞の流れから「Yes, I am going to change the world(そう、僕は世界を変えていく)」や「Yes, I am the one who saves you(そう、僕は君を救う者だ)」といった、強い決意が込められていると解釈できます。
Q:なぜ「自分が一番可愛い」という歌詞を入れたのでしょうか?
A:きれい事だけを並べるのではなく、人間の弱さやエゴを認めることで、そこから脱却しようとする意志をよりリアルに、力強く表現するためだと考えられます。
Q:ライブでの定番の盛り上がりポイントはどこですか?
A:サビの「Yes I am!」と「Say my name!」というフレーズは、オーディエンスが拳を突き上げ、大合唱するこの曲最大のハイライトです。
まとめ:『Yes I am』が教える「輝き」の正体
- 自己受容の力:まずは自分を信じ、「Yes I am」と肯定することからすべてが始まる。
- 利他的な願い:自分の輝きを他者のために使い、誰かの「救いの手」になることが人生の目的。
- 前進の美学:後ろを向かず、遅すぎることはないと信じて、新しい扉を開き続けること。
私たちはつい、他人と比べて自分を卑下したり、エゴに囚われて殻に閉じこもったりしてしまいます。
そんな時、この曲は「君は輝ける」と背中を押し、その両手を誰かのために差し出す勇気を与えてくれるはずです。
あわせて聴きたい!自分を信じる強さを歌う楽曲
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