2011年にリリースされた6thシングルであり、5thアルバム『残響リファレンス』にも収録されている「Re:make(リメイク)」。タイトル通り「作り直す」「再構築する」という強い意志が込められたこの曲は、過去のしがらみや他人の評価を切り捨て、自分自身の領域を切り拓いていく覚悟を歌った、バンドのターニングポイントとも言える疾走感あふれるロックナンバーです。

更新日:2026年1月19日

この記事を読めばわかること

  • 「Re:make」というタイトルに隠された、過去の自分との決別という意味
  • 「未開拓地領域」という言葉が示す、誰にも邪魔させない聖域の正体
  • 信じていたものへの失望と、そこから立ち上がる強さを描いた英語詞の和訳
  • 複雑な感情を吐き捨てるような、Takaの鋭いリリックの背景考察

結論:この曲は、他者のエゴや過去の自分に縛られるのをやめ、真の自分を「再構築」するための挑戦状である

歌詞全体を通して、裏切りや期待外れの結末、そして自分をコントロールしようとする存在への激しい拒絶が描かれています。しかし、それは単なる攻撃ではなく、傷ついた自分を認めつつも、再び自分の足で立ち上がるためのプロセスです。

「踏まれて捻じられ」歩んできた過去の道のりを肯定し、その先にある「誰にも踏み込まれたくない未開拓地」を自分自身で守り抜くという決意。それこそが、ONE OK ROCKがこの曲で示した、自分らしくあるための「Re:make(再構築)」なのです。


ONE OK ROCK - Re:make

知っておきたい楽曲プロフィール

エモーショナルで攻撃的なギターサウンドと、英語と日本語が高速で入れ替わるスリリングな展開が魅力。ライブでは合唱とモッシュが巻き起こる、ファンからの支持が極めて高い代表曲の一つです。

  • 曲名:Re:make(リメイク)
  • アーティスト:ONE OK ROCK / ワンオクロック
  • リリース日:2011年7月20日
  • 収録アルバム:残響リファレンス
  • 音楽ジャンル:エモーショナル・ロック、ポスト・ハードコア、パンク・ロック

己を再構築せよ:Re:make(リメイク)歌詞和訳

[Verse 1]
You take me back
君は僕を連れ戻し
And show me you′re the only one
自分こそが唯一無二だと見せつける
Reveal the way you got me
僕をどう手に入れたのか、そのやり方をさらけ出せよ
I've got to run
僕はもう逃げなきゃいけないんだ
You′re still alive
君はまだそこにいて
I'm never gonna take your feeling which is complicated
その複雑に絡み合った感情なんて、僕は決して受け入れない
踏まれてねじられここまで
歩んだこの道の先は
誰にも踏み込まれたくはない 未開拓地領域
触れられてしまえば Break me up
触れられてしまえば、僕はバラバラに壊れてしまう
整えりゃ Wait for a moment
態勢を整えるまで、ちょっと待ってくれ
ここらでさぁ Falling out yeah
このあたりで、もうお別れだ
ギリギリで Runs out of time
ギリギリのところで、時間は尽きかけている
You can feel it!
君も感じているんだろ!

[Pre-Chorus]
I can't believe in you
君のことなんて信じられない

[Chorus]
I′d see you another day another way
いつか別の日に、別の道で会うことにしよう
Nobody′s standing near
僕のそばには誰も立っていない
There's something you can′t see or feel baby
君には見えない、感じることのできない「何か」がここにはあるんだ
自己のエゴ虚しく行く末
Yeah, I'm sorry
そうさ、気の毒だけどね
履き違えはなはだしくてもう doubt
履き違えがひどすぎて、もう疑い(doubt)しかないよ
行き違い out there?
あちら側での行き違いさ
Out there no no no...
あちら側で、もう二度と
(I′m breaking down!)
(僕は壊れていく!)

[Verse 2]
I keep on trying to reach you with my broken legs
折れそうな足で、必死に君に手を伸ばし続けてきた
How many times have you seen me when I fall
僕が倒れる姿を、君は何度見てきただろう
But now I know you're not the only thing like before
でも今ならわかる、君はかつてのような唯一の存在じゃない
Not the one I need to share
僕が何かを分かち合うべき相手でもないんだ
くだらない 意味もない くそ食らえ

[Pre-Chorus 2]
それぐらい 分かるよ バカじゃない
I never give myself to you any more
もう二度と、自分自身を君に捧げたりしない
I can′t believe in you
君のことなんて信じられない

[Chorus 3]
I'd see you another day another way
いつか別の日に、別の道で会おう
Nobody's standing near
僕のそばには誰もいない
There′s something you can′t see or feel baby
君には決して見えない「何か」があるんだ
自己暗示虚しく 気付けば Oh when I'm me
自己暗示も虚しく、気づけば「僕が僕であるとき」に戻っている
履き違えはなはだしくてもう doubt
勘違いも甚だしい、もう信じられない
行き違い out there?
あちら側での行き違いさ
I can′t believe in you
君のことなんて信じられない
I'd see you another day another way
またいつか、別の道で
Nobody′s standing near
誰も近くにはいない
There's something you can′t see or feel baby
君が感じることもできない「何か」が
自己暗示虚しく 気付けば Oh when I'm me
自己暗示は虚しく、本来の自分に気づくんだ
履き違えはなはだしくてもう doubt
履き違えがひどすぎて、もう疑いしかない
行き違い out there?
あちら側での行き違いだ
I can't believe in you oh
君を信じることなんてできない
I can′t believe in you wow
君のことなんて到底信じられない
羅列した無数の選択は No!!
並べられた無数の選択肢なんて拒絶する
勝ち誇りバカばかりでじゃもう doubt
勝ち誇ったバカばかりで、もう疑い(doubt)しかないよ
行き違い out there
あちら側での行き違いさ

「不屈」を支える言葉:キーワード解説

  • Re:make:再構築、作り直すこと。壊れた自分を捨て、新しい自分を築き上げること。
  • 未開拓地領域:自分自身にしか踏み込めない、魂の核となる聖域。
  • 履き違え甚だしい:相手の勝手な思い込みや、自分に対する間違った評価への苛立ち。
  • Doubt:疑い、不信。信じていたものが虚像であったと気づいた瞬間の心理状態。
  • Out there:あちら側、外の世界。自分の内面(未開拓地領域)とは対照的な、自分を縛ろうとする外部社会や、理解し合えない場所を指す。

歌詞を読み解くエッセンス:英単語解説

  • Reveal:明らかにする、さらけ出す。相手の隠された意図を暴こうとする姿勢。
  • Break me up:僕をバラバラに壊す。外部からの圧力で自分を見失うこと。
  • Falling out:仲違い、絶交。これまでの関係性に終止符を打つ決断。
  • Runs out of time:時間が尽きる。もはや猶予はなく、今すぐ変わらなければならないという切迫感。

意志を研ぎ澄ます表現:英文法解説

  • I'm never gonna take your feeling:未来表現be going toの否定にneverを重ねた、非常に強い拒絶の意志。
  • I keep on trying to reach you:keep on -ing(〜し続ける)。これまでいかに執着し、努力してきたかの回想。
  • There are something you can't see:関係代名詞の省略。相手には決して理解できない価値観が自分にあることの強調。
  • When I’m me:非常にシンプルな表現ながら、「本来の自分に戻った瞬間」という深い意味を持つ。
  • Out there:「外で」「あちらで」の意。この曲では「僕」と「君」の間に決定的な距離があることを示し、お互いの価値観がもはや交わらない「あちら側の世界」で空回りしている様子を表現している。

『残響リファレンス』における「Re:make」の光

アルバムの序盤に配置されたこの曲は、ONE OK ROCKがよりソリッドで力強いロックサウンドへと進化したことを象徴しています。自分たちの音楽を、そして自分たち自身の存在を、世界というステージに合わせて「Re:make」していく。その挑戦的な姿勢が、一音一音に刻まれています。

「くだらない意味もないクソくらえ」と吐き捨てる潔さは、迷いを振り切った者だけが持つ眩しさであり、今なお多くの若者の背中を押し続けています。

よくある質問:ONE OK ROCK『Re:make』について

Q:タイトルの「Re:」に込められた意味は?
A:返信メールなどで使われる「Re:」と、接頭語の「Re(再び)」を掛け合わせ、過去の自分への返答と再生を意味していると考えられます。

Q:MVの演出にはどんな意味がありますか?
A:激しい演奏シーンは、内面の葛藤を爆発させ、古い殻を打ち破るエネルギーを視覚化したものです。

Q:ライブで盛り上がるポイントは?
A:サビの「I can't believe in you」という叫びや、ラストの「out there」のシンガロングは、会場全体が一体となる定番の瞬間です。

まとめ:『Re:make』が教える「再出発」の極意

  • 依存からの脱却:他人に自分を定義させるのをやめ、自分の価値を自分で決める。
  • 孤独を味方にする:誰もいない場所(未開拓地)こそが、最も自由になれる場所であると知る。
  • 自分を信じ直す:過去の失敗や裏切りを糧に、より強い「私」を今日から作り直していく。

もし君が今、誰かの言葉に傷つき、自分を見失いそうになっているなら、この曲を大音量で聴いてほしい。過去を「Re:make」する力は、他の誰でもない、君自身の手の中にしかないのだから。

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